こんにちは。

「看護師のストレス解消・自分探し研究室」
を運営している元看護師

ガイアエネルギーワーカー 富永菜桜子 です。

まだまだ寒さが続いていますが、いかがお過ごしですか?

薬物中毒のニュースが世間をにぎわせていますね。
今回の内容にもかかわってくるので、
興味をもって成り行きを見ていました。

テレビで「精神的に弱い…」とかいうコメントを
何度か聞きましたが、

じゃあ何故弱くなるのかっていう根拠や、
どうすればいいのかということを
語っている場面はあまり見られません。

通り一遍のことをただ流れるようにコメントするだけです。

うーん。
もっと多くの人が心のしくみについて理解できれば、

苦しむ人が減っていくはずなのに~
と思わずにはいられない日々を過ごしています。

精神的ストレス 男女

さて、前回のブログ
なぜ人間は精神的ストレスを感じるのか?
では、

人間らしさ”を司っている前頭前野
精神的ストレスの根源であること、
そして、
人間である以上
精神的ストレスからは逃れられないこと、
などをお話ししました。

でも、人間はこの“人間らしさ”(高度な理性)
脳の特性に「癒しの仕組み」も組み込んでいた…
ということでしたね。

この癒しの仕組みの話をする前段階として
前頭前野の機能をもう少し詳しく
見ていく必要がありますので
今日はそのお話をさせていただきますね。

 

人間が感じる3つのストレス

まずは人間の感じるストレスの種類から。

人間の感じるストレス
その性質から大別すると
以下の3つに分けられます。

ストレス1:身体的なストレス(感覚的な部分)
痛みなど身体内外の刺激から起こる 

ストレス2:(動物的な感情の部分)
「快」(報酬)が得られなくなることによるストレス
 →「快」に執着すると依存症になる

ストレス3:(人間的な感情の部分)
他人から正当に評価されない(認められない)こと
によるストレス
→自己評価と他者評価のギャップにより逆恨みを起こす

 

◆「感じる」のはどこ?

次に、ストレスを感じるのはどこかを見るために
脳をその役割別に分けてみます。

<脳の役割別の分類>
脳の役割別分類

この中で、主にストレスを感じる所は二つ
「感じる」のですから… 
一つは、感情脳(大脳辺縁系)ですね。

そしてもう一つが、
前回もお話した人間脳(前頭葉:前頭前野)です。

この二つがいわゆる「心」の場所になります。

ではその、前頭前野(人間脳)について
より詳しく見てみましょう。

 

◆前頭前野の3つの機能:「仕事」「学習」「共感」

前頭前野の主な働きについては
前回のブログ
なぜ人間は精神的ストレスを感じるのか?
でもお話ししました。

それらをまとめると、以下の
「仕事脳」「学習脳」「共感脳」という
3つの働きに分けることができます。

 

◆「仕事脳」:背外側前頭前野(前頭葉の外側上方)

様々な情報を分析し、
経験と照らし合わせて
最善の行動を選択する脳。

ノルアドレナリン神経の働きにより活性化。

ワーキングメモリー 反応抑制 プランニング 推論
などの認知・実行機能を担う。

身体内外から不快な刺激(上記ストレス1)
が加わった場合、最初に反応するのが
ノルアドレナリン神経です。
(脳の危機管理センターとしての役割)

ノルアドレナリンが分泌されると
体中に血が巡り、一気に覚醒します。

この時、身体の面では血圧を上げたり、
血糖値を上げたりします。

これは今まで見てきた
ストレス反応(交感神経の働き)ですね。
ストレスによる交感神経の興奮が病気のはじまり?

そして、
心の面では、
不安や恐怖を感じさせ、
危機回避のための行動を始めるきっかけとなります。
*ちなみに、ストレス反応として、
身体ではおもにアドレナリンが分泌されますが、
脳内ではノルアドレナリンが分泌されます。

ノルアドレナリン神経がうまく機能し
神経伝達物質であるノルアドレナリン
適度に分泌していれば…

 脳が適度な緊張状態となって
 脳を覚醒し、集中力を高め
 仕事の能率をアップさせる ことができます。

また、
 ストレスへの耐性が強くなり
我慢強くなる
 危機に立ち向かう行動がとれ、
 リーダーシップも発揮しやすい
という
理想的な人物像に近い状態で
いることができます。

しかし、
ストレスがかかりすぎると、
脳の興奮がコントロールできなくなります

過剰に分泌すると、神経が昂ぶり
 不安を感じやすくなったり、
 落ち着きがなくなったり、
 意味なくキレやすくなったりします。

さらには、
過剰分泌が続くと
ノルアドレナリンの枯渇につながり
 無気力になったり、
 判断力が低下したりします。

また、ストレスに弱く
 小さなことが気になって仕方がなかったり
 悲しくなって泣いてしまったり
感情のコントロールが難しくなります。

うつ不安神経症パニック障害など
との関係も指摘されています。

前頭前野 外背側・眼窩JPG

右大脳半球 外側面

 

◆「学習脳」:前頭眼窩野(前頭葉の外側下方)

報酬を得ることを前提に頑張る(学習する)脳。

ドーパミン神経により活性化。

情動・動機づけ機能と、それに基づく意思決定過程
に重要な役割を果たす。
また、努力する力意欲をもたらし、快感を得る。

人間社会において、私たちが
「お金を稼ぐ」「志望校に合格する」「試合に勝つ」
などの目標を持つとドーパミン神経は興奮し、
ちょっとしたストレスがあっても
「努力しよう」という意欲が湧きます。

そして目標が達成されると
舞い上がるような心地よさを感じます。
これがであり報酬です。

しかし、ある意味中毒性があるため
報酬(快)が得られない(欲望が行き過ぎる)と
「不快」と認知され、大きなストレスになります。
(ストレス2)

すると、
「何が何でも達成する(快を得る)ぞ!」
といった感じで暴走し始めます。

 考えずに行動したり、
 反社会的行動に走ったり
 自己制御が効かなくなったり

こうした衝動が強いと
依存症になることもあります。

これは、
充分ドーパミンが出ているにもかかわらず
脳が「足りない」と感じる状態です。

また、不足すると
ドーパミンによって保たれてきた
物事への関心や意欲などが薄れ、
 何事にも無関心で無気力
 鬱っぽくなる
などの症状が現れやすくなります。

また、ドーパミンの不足
ドーパミンから作られるノルアドレナリン
アドレナリンの不足に繋がります。

つまり、
交感神経の興奮を保てなくなり
自律神経のバランスも
崩れやすくなってきます。

 

◆「共感脳」:内側前頭前野(前頭葉の真ん中) 

前頭前野 内側

右大脳半球 内側面

相手の感情に共感し、行動する
といった社会性を担う脳。

他者との交流・自己意識といった
様々な高次精神機能に関与。

セロトニン神経により活性化する。

また、交感神経系と連動して、
体内時計を調節し、
覚醒状態を保つ

セロトニン神経」は、
ドーパミン神経」やノルアドレナリン神経
の作用を制御し、
気分感情コントロール、
衝動行動
依存症の抑制をしています

ここポイントです!!

つまり、
セロトニン神経
脳全体のバランスを整え、
コントロールし、
平常心をもたらす
という重要な役割を果たしているのです。

このセロトニン神経の機能が
低下するとどうなるでしょう?

 疲れやすくなったり、
 集中力がなくなったり
 落ち込みやすくなったり…。

つまり、セロトニンにより抑制していた
ドーパミンノルアドレナリンの作用が
暴走してしまう状態となります。

また、
自分と相手を区別し
表情などを読み取り
気持ちを推測する といった
相手の気持ちに共感する能力も低下します。

こうなると、
自分のことを一方的に考えるようになるために、
「正当に評価されない!」と感じるようになり
逆恨み状態といったことも起きてきます。
(ストレス3)

 

◆まとめると…セロトニンが鍵?

以上のことから言えることは…

第一に、
人間の感じる3つのストレスは、
前頭前野の3つの脳3つの神経伝達物質
と関連しているということです。

ストレスと脳の関係

 

次に、
人間の精神活動(人間らしさ)は、
主に上記の3つの神経伝達物質
ノルアドレナリン ドーパミン セロトニン
が相互に影響し合うことによって成り立っている
ということです。

分泌しすぎてもダメ、
足りなくてもダメ、
どれか一つでもダメ。

これらが適度に分泌され
バランスを取ることによって
人間らしい活動をすることができる
ということになってきます。

このバランスが何らかの原因で崩れた場合
いわゆる「悪い」精神的ストレスの状態となり、
社会生活に支障をきたすことにも
つながってくるわけです。

 

そして、最後に
脳のバランスを整えるために
もっとも重要な役割を果たしているのが
セロトニンである ということです。

つまり、セロトニンが
精神的ストレスを癒す鍵を握っている
と言えるのです。

だとすると、
精神的ストレスを癒し、
「良い」ストレスとして
上手に付き合っていくためには、
このセロトニン神経をうまく活性化させ、
セロトニンの分泌量を維持できればいい
ということになりそうですね。

次回はこのセロトニンについて
もう少し詳しく見ていこうと思います。

*参考:
有田秀穂著 脳からストレスを消す技術

本日のまとめ

  1. 人間が感じる3つのストレスは、前頭前野の3つの脳と関連がある
  2. 仕事脳ノルアドレナリンと関連し、ストレスに対する危機管理センターとして働く
  3. 学習脳ドーパミンと関連し、報酬を得るために頑張る脳である
  4. 共感脳セロトニンと関連し、ノルアドレナリンとドーパミンの興奮を抑制させる働きがある。
  5. 人間の社会生活や精神活動(人間らしさ)は、
    前頭前野の3つの脳(3つの神経伝達物質)のバランスによって成り立っている。
  6. 中でもセロトニンがこのバランスを保つために最も重要な役割を果たす。
  7. なので、精神的ストレス解消のためには、セロトニン神経をうまく活性化させることが必要。

以上です。

 

今日も良い一日をお過ごしください。

いつもありがとうございます。