こんにちは。

「看護師のストレス解消・自分探し研究室」
を運営している元看護師
ガイアエネルギーワーカー 富永菜桜子 です。

 

ストレスについての基礎知識的なテーマが続いたので
この辺で看護ネタにも触れておきたいと思います。

ナース 3人 笑顔 (2)

ということで、
本日のテーマは 看護観 について です。

今回は、ちょっと物語風に始めていきますね。

 

私、ちゃんと看護しているだろうか?

ある日の日勤業務。入院患者を担当します。
その方は手術予定の患者さまで、
順調なら2~3週間ぐらいの入院期間です。

緊張している面持ちの患者さんに対して、
優しい態度で緊張をほぐしながら
オリエンテーションを実施。

病歴や家族歴、生活習慣などを聞き、
入院期間中の大まかなスケジュールを説明。
「わからないことは何でも質問してくださいね~」
と声掛けします。

そしてその方の担当看護師となり、
看護計画を立てます。

その日のかかわりは大体これくらい。

そして、
次の日は深夜勤、次の日は準夜勤。

シフトの中で動きます。

ずっとその方に付き添って
いられるわけではありません。

勤務すれば
担当患者さんのことを気にかけますが、
ほかにもたくさんの業務が詰まっていて、
その方ばかりに時間を割くことはできません。

一応チーム制にはなっていますが、
患者さまの不安を取り除くこと
できているかはわかりません。

そもそも自分が関わったとしても、
不安を解消して差し上げられるか…は、
ご本人のみぞ知る です。

で、自分の勤務外のときに
その患者さまは手術となります。

一番大変な時期を
看て差し上げることはできません。

そうやって無事手術が終わり、
何事もなく順調に経過し、
だんだん退院も近くなってきます。

少ない日勤の時を狙って、退院指導をします。
患者さまのご自宅での環境に合わせて
これからの生活で注意するところを説明します。

でも、たいてい通り一遍の説明で終わります。
関わりが少ないし、その方の日常生活にまで
踏み込んで聞き出すことができない。

そんなこんなで、退院の日がやってきて、
シフトの関係で挨拶もできずに帰っていかれる。

なんか私…
ちゃんと看護できているんだろうか?
こんなことでいいのかな?

ナース 悩み イラスト 

…と考えてしまう日々。。。

~~~~~~~~~~~~~~

これはとある病棟での一場面です。

かなり大雑把に描いています。

でも多かれ少なかれみなさん
身に覚えのあるシチュエーション
なのではないでしょうか?

こんな感じの日々を
看護師は延々と繰り返しています。

あまり意識していないことも多いでしょう。

でも、なんだかいつも
もやもやしたり、居心地が悪かったり、
そして時々、
「なんか嫌だな~」という感じとして
顔を出してきたります。

実はですね、
先に結論を言ってしまうと…、

この、なんだかよく分からず
仕事に流されている状態、
これが、
看護師の経験しているストレスの根源
と言えるんですね。

どういうこと?
これを少し解説していきますね。

 

◆看護観って何?

ということで、まずはそもそも論から。
看護とは何か?

日本看護協会のHPにある
看護者の倫理綱領(前文)には
看護について以下のような記述があります。

“看護は、あらゆる年代の個人、家族、
集団、地域社会を対象とし、
健康の保持増進、疾病の予防、
健康の回復、苦痛の緩和を行い、
生涯を通してその最期まで、
その人らしく生を全うできるように
援助を行うことを目的としている”

なんだか立派な概念です。

ここで
先の「看護の一場面」に戻ってみます。

私はちゃんと看護ができているんだろうか?

こういう時に出てくる「看護」って、
上記の看護の定義とは
少しニュアンスが違うような気がしませんか?

そんな大それたものではない、
もっと個人レベルに落としたものという感覚。

そう、これが、いわゆる看護観です。
看護学生のころ
よく書いたりしませんでしたか?
就職試験とか、病院での研修とかでも
聞かれたりしますよね。

あの看護観です。
看護についての自分の考え方 ですね。

あなたはどんな看護観をお持ちでしょうか?

恥ずかしい話ですが、私、
病院で働いていたころは
この看護観って、
よくわかっていませんでした。

もちろん聞かれたら答えてはいましたけど、
なんとなくその時の雰囲気で
発言していたというか…
はやりの言葉を使っていたというか…。

早い話が自分の言葉ではなかったんですね。

全然腑に落ちていませんでした

看護観が曖昧だから、
「ちゃんと看護できているのかな」って
不安があったんだと思います。

そして、
恐れなのか怒りなのか
訳も分からずイライラして、
そういった感情に支配されたまま
感情を感じているということにさえ気づかずに
毎日、悶々と過ごしていました。

当然のごとく
充実感も満足感の得られない日々。

そんな中で、
体力だけを使い果たし、疲労していく。

これがストレス状態というものであり、
この行く末が燃え尽き症候群であったということは
容易に想像していただけるかと思います。

 

◆ストレス解消には状況把握が大事

ストレス状態
なんらかの刺激に対して
体が防衛(抵抗)している状態
つまりひずみが起きている状態でしたね。 

そして、このひずみがなくなること
ストレスが解消された」ということになります。

精神的なストレスの場合は、
感情的に反応し防衛(抵抗)している状態
そして、抵抗している感情が解放されるのが
ストレス解消です。

ということは
何に抵抗しているかを見極めなければ
ストレスは解消されない
ということになってきます。

私の例でいえば、
なんで悶々として、
充実感が得られなくて
イライラしてしまうのか。

この理由がわからないと
ストレスはどうにもなりません。

また、
何日も熱が下がらない人が病院に来た
といった場合なら、
ずは検査して、何が原因なのかを
診断する必要がありますね。

でないと正確な治療ができません。
真菌感染に抗生剤を投与しても治りませんよね。

熱を下げる目的のために
現在の状況をまず把握するわけです。

状況の把握

つまり目標とするところがどこで、
現在どうなっているのか。

これをきちんと理解している必要があります。

でないと何をどうしたらいいかわからず、
的外れな行動をして
得たい結果は得られなくなります。

日常においては、普通にやっていますよね、
こういう「状況を把握する」ということ。

でも、なぜか、人生とか、仕事といった
大きなテーマになると、
考えることをやめてしまう。

「わからない」「難しい」ってね。 

で、うやむやになっていくんです。

 

◆ストレスの根源は、
 目的地がはっきりしていないこと

でも、ちょっと頑張って、
これを探そう…といった場合、
たいてい、今どうなっているのか
から見ていきますよね。

では、私の例をみたとき
現在地(現在の状況)って
どこになると思いますか? 

イライラして、疲れて、
ストレスが溜まっている… 

実はこれ、
現在地としては正確ではありません。
なぜなら、
目的地がはっきりしていないから。

目的地に対して、「今どこにいるか」が
正確な「現在地」となるんですね。

そして、
この両方を認識できている状態が、
状況を把握した状態
ということです。

行き先がわからなければ、
今どういう状態なのかもはっきりせず、
暗闇の中を右往左往する結果となります。

何も見えない。
何をどうしていいのかわからない。

これがどれだけ不安や恐怖
掻き立てることでしょう。

目的地がはっきりしていないことが
ストレスの根源である…ということが
わかっていただけるのではないでしょうか?

そしてこれが、今まさに
多くの看護師が陥っている状況であると
言えるのではないかと思うのです。

◆崇高な概念におぼれてしまっている?

うん? そんなことはない!
私たちは看護という
崇高な素晴らしい目的に向かって
仕事しているんだ!
目的ははっきりしている!

って声が聞こえてきそうですね。

ここ落とし穴なんですよね。

確かに看護の概念は素晴らしい。
すべての人に手を差し伸べる
愛に根付いた行為であるというのは
誰しもが認めるところでしょう。

そして、
「看護師やっています」って言えば、
なんか自分も崇高なことをしている
ような気分になって安心する。

でもね、実際に
看護師として働いていく中で、
一人一人はどんなことを
感じているでしょう? 

なんかこの崇高な概念
白衣の天使って言葉に代表されるような
世の中の理想像に自分をはめ込もうとして
悪戦苦闘しているように見えるんですよね。 

実際に私もそうだったんです。

理念が大きすぎるというか、
漠然としすぎるというか。
大きな理念の中でおぼれちゃっている感じ。

「これ私のやりたかったことじゃないし…」
みたいなことをどこかで感じていたりして…。

 

◆看護観は、その人だけのユニークなもの

これがなぜかって考えると、
一人一人の看護観がしっかり腑に落ちていない
というところに行きつくような気がするんです。

看護観。私にとって看護とは何か…ということ。

結局、私たちは一人ひとり独立した人間です。
一人ひとりの考え方・感じ方があります。 

その中で、世間のニーズに応えようとして、
大きな理念に自分を添わせようと思っても、
感情や思考は追い付かないんです。

自分のニーズや存在の状態
まったく合っていないんです。

私はどんな看護をしたいのか? 

どんな看護師で在りたいのか? 

これが看護観です。
看護師としての私だけの目的地なんです。

看護観という目的地を明確にしなければ、
今自分がどういう状況にあるのか
把握できません。

ゆえに迷路に迷い込んだかのように
不安が募り、ストレス状態が持続します。

迷路 イラスト

ストレスを解消するためには、
まず自分がどう在りたいのか?
ここを明確にする必要があるのです。

ストレス解消と言いましたが、
正確には、
いま私たちが味わっている
迷路の中にいるかのようなストレス
そのものが生産されにくくなる
と言うほうが近いかもしれません。

目的地を明確にして
それに向かって進めば、
漠然とした不安は消えていきます。

この不安から発生するストレスも
おのずと消えるということです。

 

それからもう一つ大事なのは、
この目的地(看護観)は
自分自身の中から出てきたことである
という視点です。

誰かが言ったことでもなく、
世間の常識やイメージや要望でもない、
自分だけのたどり着きたい場所。
どうしても欲しいもの。

これは、
憧れてやまないことだったり
果たすべきお役目だったり、
そういう
人生の使命や、生まれてきた理由
といったものと直結してきます。

それをはっきり自覚したとき、
自分の中に強い動機責任が生まれます。

誰かがこうしたから行けなかったとか、
状況がこうだったからできなかったとか、
そういう言い訳はしようがありません。

ここにストレスはついてきません。

ですから、
自分の中から出た自分だけの看護観
を明確にすることが大事なんです。

 

でも、はっきり言って
すぐに見つかるものではありません。

自分で探そうと思ってもなかなか難しい。

自分の中身を探ることってやったことないし、
やり方を教わったこともないですから。

だから
看護観を書きましょう?って言っても
すぐには出てこなくて、いい加減になって、
腑に落ちないままうやむやになって、
業務や日々の生活に流されていきます。

で、その結果がストレスまみれの看護師人生…。

 

では、どうやったら
目的地・看護観を明確にすることが
できるでしょうか?

これについては
長くなってしまったので
また、次回以降に
お話ししていきたいと思います。

でも、すぐにどうにかしたいんですって
思われる方は、
セッションを受けること
をお勧めします。

コーチングやカウンセリングなどで、
他者からの問いかけによって
客観的に自分の中を探求することができます。

ご希望があればぜひこちらからお問い合わせください。
看護観を明確にするセッションのお問い合わせ

 

本日のまとめ

  1. 看護観とは、看護についての自分の考え方 
  2. 看護観が曖昧なことが迷路のような状況を作る
    それが看護師の感じるストレスの根源
  3. ストレス解消のためには、
    状況(目的地と現在地)を把握することが第一歩
  4. 現在地を把握するためには、
    目的地(看護観)を明確にしなければいけない
  5. 看護観は人生使命・生きる理由に直結するもの
    自分の中から出てきた自分だけの、自分がどうしてもなりたい看護師像

以上です。

 

今日も良い一日をお過ごしください。

いつもありがとうございます。