こんにちは。

「看護師のストレス解消・自分探し研究室」

を運営している元看護師
ガイアエネルギーワーカー 富永菜桜子 です。

本日の主なテーマは「感情」について。

看護師特有のストレスの要因である
「感情労働」に対しての対策になります。

感情をケアすることってとっても大切なんです。

どういうことか…早速見ていきましょう。

 

 

◆感情労働とは何か?

ウキペディアによると「感情労働」とは…

感情が労働内容の不可欠な要素であり、
かつ適切・不適切な感情が
ルール化されている労働のこと。
肉体や頭脳だけでなく
感情の抑制や鈍麻、
緊張、忍耐などが絶対的に必要
である労働を意味する。(中略)
一般的な頭脳労働に比べ、
人間の感情に労働の負荷が
大きく作用し、
労働が終了した後も
達成感や充足感などが得られず
ほぼ連日、
精神的な負担、重圧、ストレスを
負わなければならないという点に
感情労働の特徴がある。

…とあります。

感情労働の典型として
看護師が挙げられるのもわかる気がしますね。

しかも、
ディズニーランドのキャストのように
来た人を楽しませようとする仕事と違って、
病気を抱えている方々のネガティブな感情を
相手にしますからなおさらきつい。

また、看護師は、
白衣の天使という理想像を押し付けられ、
かつ自分自身にもそれを課しています。

腹を立てたり、嫌いになったり、
文句を言ったりしてはいけないのではないか…
という無意識の思いが
行動を支配していたりしますよね。

で、気づくと
目の前で起きていることに対して、
感情的になることなく
常に冷静に対処している
スバラシイ看護師になっていく…

上手に感情をコントロールしている
かのように見えますが、
本当はこれ、
自分の本来の感情を押し殺すのが
得意になっただけのことです。

心理学的に見れば、
「感情の抑圧」という事態が
起きているにすぎません。

看護師として仕事をしていくには
好ましいとされているかもしれませんが、
心理学的に見れば全然
好ましくないことなんです。

 

◆感情を抑圧すると何故よくないのか?

感情を抑圧するというのは、
本当の自分の感情を押さえつけている
ということ、つまり
自分を欺いていることになります。

これは毎日ストレスを生み出していくこと
につながりますね。

ストレス たまる
本来の自然な流れに抵抗して
滞りを作っていることになるわけですから。

そしてさらにこれを続けていくと、
自分の感情が分からなくなってきます。

実際に私もそうだったのですが、
感情って何?
私今何を感じているんだろう?
って状態に陥ってしまいました。

自分が本当はどうしたいのか知る由もなく、
本当の気持ちがどこかに追いやられます。

私たち人間は
理性を獲得した動物ですが、
いまだその行動の多くは
感情によって左右されます。
これが自然な姿です。

でも、感情が分からなくなると
行動の指針になるはずの感情が働きません。

理性理性で突っ走ることになり、
到達することのない「あるべき姿」を
追い求め続けることになります。

さらにまずいことに、
行く場所を失った感情の滞りは
消えることなく蓄積され続け、
ある時爆発します。

その結果が身体的な病気であり、
うつやバーンアウトということに
なってくるわけなんです。

感情が分からなくなくなることは
自らを自然でない状態(不健康)
にしているということなんです。

これが感情労働という職場環境の中で
感情をコントロールしすぎた結果
起こってくる弊害です。

これがどれほど不幸なことなのか
ということを
ぜひ知っていてほしいのです。

 

◆感情はどう処理すればよいのか?

ならば、どう対処すればいいのでしょうか?

まず前提として
感情がよくわからない状態にまで至っている
看護師を例にしていきますね。

で、ここでの目的は、
自分の感情に気づいて流せるようになる
こととします。

 

では、

<感情の流し方①正直になること>

その時、自分が何を感じ・考えているのか
客観視して、その事実と
正直に向かい合うことが大切です。

 

たとえば、怒りを例にしてみますね。
正確には違うのですが、ここでは
「イライラする」「ムカつく」も怒りとします。
感情が分からなくなった看護師であっても、
イライラやムカつきは自覚しやすいと思いますので。

例えば、呼吸状態が悪いので
消灯前の歯磨きを看護師の監視下で
ベッドサイドで行う患者さまがいたとします。

夜勤で緊急入院があった時でも
自分のペースを崩さずナースコールを
バンバン押してきたりして、
いくら説明しても聞き入れてもらえない時…
イライラして、腹が立って、
「こっちの都合も考えてよー」
「患者はあなた一人じゃないんだよー」って
怒りたくもなりますよね。

 

でも、その怒りは『出してはいけない』ので
ぐっとこらえて、他の看護師に
緊急入院を任せて笑顔で対応する…
なんてことをやってしまうのが
看護師の常ですね。

で、ここでは怒りを感じていることに
気づいているわけですが、
実際には、怒っているという事実すら
認識していないということも
あるかもしれません。

「もう!」って思いながらも
それが『自分が怒っている』ということとは
結びついていないのです。

たぶん、
「○○さんはいつも自分のことばかり主張して困らせる。」
「どうして○○さんはこうなんだろう?」
「どうすれば○○さんわかってもらえるかなー」
などの分析に走ります。

最初に怒りがあるはずなんですが、
そのことは無視してしまっている感じですね。

こうして、自分の感情は
どこかに行ってしまうことになります。

 

でも、そこを立ち止まって
ちょっと俯瞰して見てみてほしいんです。

「あー、○○さんどうしてこういう風に困らせるんだろうって私分析しているなー」
「あー、私イライラしているんだなー」
「そのイライラで胸の辺りがなんだかザワザワしているなー」
とか斜め上から自分を見ている感じで。

たぶん、事が起きている瞬間は
仕事モードですから、
うまーく感情をコントロールして(押し殺して)
仕事をこなしていると思いますので、
あとから振り返ってみて
俯瞰してみることでかまいません。

その時に、
「イライラしちゃいけない」といった
自分を律する声に紛らわされないように
自分の感じた事、思った事に
正直になることが重要です。

 

もし可能なら、
俯瞰して見た「自分の感じた事、思った事」を
日記のようにして記録してみると
客観性が増してより効果的になります。

 

<感情の流し方②感情を感じ切る>

思考を挟まず、身体の感覚を頼りに
その感情をそのまま感じ続けることが
感情を上手に流すコツになります。

 

感情というのは
思考を挟まなければ90秒でなくなる
と言われています。

これは、『奇跡の脳』の著者
ジル・ボルト・テイラーさん
が言う90秒ルールというものです。

脳の反応として、
怒りならばノルアドレナリンが
分泌されて排出されるまでに
90秒もかからないということのようです。

ただし、思考が入ってくると話は違ってきます。
思考は大脳皮質が働いている状態です。
感情は扁桃体(大脳辺縁系)でしたね。

思考が関与してくると、ストーリーが始まります。

皆さんも経験があると思いますが、
ストーリーが始まるとエンドレスになりませんか?

「○○さんは自分優先なんだ。」
「もっと強く叱ったほうがよかったかな。」
「でも叱ったことでキレられたらどうしよう。」
「叱ったりしたらダメな看護師って思われるかな?」
「次に当たったらどう接すればいいのかな?」
……などなど延々と続いていきますよね。

そして、悪いことにこのストーリー、
想像上のことなのにもかかわらず
もれなく感情もついてくるんです。

感情だと自覚していないような
「なんか嫌な感じ」とか
「ザワザワする感じ」とかも含めて
ストーリーに付随して感情も
エンドレスに湧き上がってくることになります。

当然ストレスもエンドレスに感じる
ということにつながっていきます。

なので、
ここでは思考は挟まないことが鉄則です。

でもこれ難しいんですよね。
生まれてこの方、思考を中心に
生きてきてますから。

でも感情を感じることを思い出すためにも
まずはやってみて、続けていくこと
必要なんですね。

ただ、実施していく中で
思考はどうしても出てきちゃいます。

そこで「あーダメだー」とならないことが肝心です。

出てくるものだということを認識しつつ、
思考が出てきたら
ちょっとわきに置いておいて
感情だけに集中することに戻る
ということを繰り返します。

そのうえで次のことをやってみます。

通常感情には、
体感覚というものがセットになっていますので、
『胃の辺りがギュッとなる感じ』とか
『胸がザワザワする感じ』とかの
身体の感覚を感じながら、
しばらくその感覚・感情と一緒にいてみる
ということをしてみてください。

一緒にいること90秒。

そうすると感情が流れていき、
嫌な感覚がなくなっていることに
気づくようになってきます。

これ、私も実践していますが、効果ありますよ。

嫌な感情とずっと同居しなくて
済むようになります。すっごく楽です。

 

◆根本的には?

今回シャアさせていただいたのは、
怒りの原因となっているものを
取り除くものではなく、
感情の道を太くするための方法になります。

看護師は今まで
感情を流さずに滞らせてきたので
感情の道が細くなっているんですね。

感情というのはエネルギーで、
感情の道が狭いと、
少しのエネルギーが通るだけでも
嫌な感じがするものです。

そして次第に
感情が流れることが怖くなります。

すると余計に
感情を感じることを嫌がって
止めてしまうという
悪循環に陥ってしまいます。

それを防ぐためにも、
トレーニングとしてまず
感情を流しましょう
ということなんですね。

こうすることによって
感情労働の弊害を
予防できるようになってきます。

 

でも実はこれ、本当のストレス解消
という視点で見れば不十分です。

たぶん同じ状況になれば同じように
「ザワザワ」や「嫌な感じ」が
発生してきます。
根本的な解決にはなっていないんですね。

同じ状況になっても、怒りなどの
強い反応が発生すること自体が
なくなってくること、
これが本当のストレス解消だと
私は思っています。

で、これにはやはり
ワークという自分を見つめる作業が
必要になってきます。

そしてそれを一人でやるのは
ちょっと難しいんですよね。

なので、カウンセリングなどで
他者にリードしてもらい
ワークしていくことが
ストレス解消には不可欠だなーと思うのです。

 

「なんか最近仕事がしんどいな」
「精神的にきついな」
と感じているのであれば、
一人で悩んでいないで
ぜひカウンセリングの門を
たたいてほしいと思います。

それが自分のためにもなり、
ひいては同僚のため、
患者さまのためにもなるのです。

 

 

本日のまとめ

  1. 感情労働とは、自分の感情を抑制することを要求される仕事
  2. 感情を抑圧すると自然な感情の流れが滞り病気(バーンアウトなど)につながる
  3. 感情の上手な流し方① 自分の感じている事考えている事に正直になる
  4. 感情の上手な流し方② 思考を挟まず体の感覚を頼りに感情を感じ切る
  5. 上記の方法は感情の道を太くする方法
    根本的なストレス解消には内面を見つめるワークが必要

 

以上です。

 

今日も良い一日をお過ごしください。

いつもありがとうございます。