みなさんこんにちは

看護師のストレス解消・自分探し研究室
を運営しています元看護師でガイアエネルギーワーカーの 
富永菜桜子 です。

10月に入りめっきり秋めいてきましたね。
急に寒くなって、朝晩の温度差も随分とあります。
体調管理には気を付けたいですね。

 

さて今日は看護師のストレスって特別なの?
というテーマでお届けしますね。

看護師はたくさんのストレスを抱えている
とよく言われます。 

でも他の職業と比べて何が違うのでしょう?

「看護師特有のストレス」とは何なのか?

これは看護師の仕事の独自性を
挙げていくと見えてきます。
そのポイントを見ていきましょう。

◆看護師特有のストレスを理解するための視点 その1
<勤務体制>

看護師の仕事に特有なことの筆頭は

 3交代制   夜勤 

ということですよね。

もちろん夜間勤務のある職業は
他にもたくさんあります。

そこでもっと突き詰めていくと…

”命の管理を少人数でしなければならない”という
「緊張感」が続く夜勤であることが
挙げられるかと思います。

そして昨今は看護師不足も手伝って仕事量も増し、
慢性的に長時間勤務をせざるを得ない
ということも加わります。

常に新しい知識も求められ
プライベートを削って勉強もしなくてはいけません。
なんだか休む暇がありませんね。

これに女性としてのライフイベントが重なると
どうなるでしょう。
結婚、出産、育児などにより新たな役割が加わります。
これを両立するのは傍から見ても大変です。

余裕がなくなっても不思議ではありませんね。

 

◆看護師特有のストレスを理解するための視点 その2 
<看護師の仕事の性質>

看護師の仕事って、どんな種類の仕事だと言えるでしょう?

皆さんは 感情労働 って言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ウキペディアには…
「肉体や頭脳だけでなく
 “感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが絶対的に必要”
 である労働を意味する」とあります。

この類の文献では看護職のことを
ヒューマンサービス職、対人援助職とも表現されます。

つまり、様々な感情を持つ「人」と常に接する職業
であるということです。

その筆頭が看護職です。
他には教師、客室乗務員などがあげられます。

特に看護師は、病気で弱っている患者の方々から
感情のシャワーを直接浴びやすく
それでいて、自分の感情は抑えることを要求されます。

この感情管理をすることを必然的に強いられます。
そして、それができて当たり前だとされます。

今も変わっていないと思うのですが、
この「感情管理
少なくとも私は教わったことがありません。

教わってもいないのに出来て当たり前とされるんです。

そんな感じですから
真面目な看護師ほど疲弊していきます。
これがどれほどのストレスとなるかは
想像に難くありません。

 

◆看護師特有のストレスを理解するための視点 その3 
<看護師の特徴(性格)>

そもそも看護師になる人ってどんな人だと思いますか?

1991年とちょっと古い文献ですが
神戸市立看護短期大学の研究において
看護学生のパーソナリティー の調査が行われています。

その研究よると、
一般の女子大生と比較して特に有意な差があったのは、
養護要求持続要求内罰要求だったそうです。

養護要求とは、
困っている人を助けたいという献身の心です。

これは分かる気がします。
「命を助けること」を優先的に考えている事でしょう。
自己犠牲の精神ともいえるかもしれません。

ただこれ、少し違った角度から見てみると、
「誰かの役に立つことによって自分の存在価値を感じる」
とも言えます。

言い方を変えると、
「役に立っていると感じられないと自分の価値がないと思ってしまう」
というマイナス面も浮かび上がってきます。 

次に持続要求です。

これは「一途にやり遂げよう、やり遂げたい」
と思うことです。

完璧主義にも通じるでしょう。

「命が大事」という絶対的な真理に基づき
その使命を貫こうとする
そんな性質を持っているのだと思います。

そして、そんな人たちだからこそ
内罰要求も強くなります。

自己卑下をおこしやすいんですね。
「私はダメだ…」「私はまだまだだ…」と。

人を助けたいと思い、いちずにやり遂げようとする…
良い面だけを見ればとても素晴らしく誇らしいのですが、

その反対の側面を見て見ると…

誰かの役に立つことで自分の存在意義を感じ
そのために完璧であり続けようとし
理想に届かなくて自己卑下をおこしやすい

といったマイナス面が顔を出します。

また、その他にも性格の特徴として、
対人接触を好む
ということもあるようです。

これは時に、

患者との密接な関係を求めすぎて
患者の問題を自分の問題のように捉えてしまう
つまり、患者の問題に入り込みすぎてしまう

という危険性をはらんでいます。

密接な関係を求めるというよりも
「看護師は親身になって患者に接しなければならない」
と思っているのかもしれません。

ただ、これは間違いなく境界線を越えています。
自分の責任範囲を超えているということです。
ここまで背負ってしまうと気が休まる時がなく
疲労感だけが溜まっていく事になります。

さて、ここまで看護師の性格特性について書いてきましたが
注意していただきたいのは、これらが
全ての看護師の特徴を網羅している
わけではない
ということです。

ただ、こういった性格の人が看護師という職業に就きやすい
ということです。

そういう意味で、
看護師という職業の一つの構成要素である
と思うわけです。 

 

◆看護師特有のストレスを理解するための視点 その4 
<看護師の定義(役割)>

理解のためにもう少し視野を広げて見てみましょう。

皆さんは看護師って何をする人だと思っていますか?
看護師の仕事とは何ぞや… ということです。

保健師助産師看護師法 第五条 には…

「この法律において「看護師」とは、
 厚生労働大臣の免許を受けて、
 傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話
 又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。」

とありますね。二つの役割が記載されています。

さて、皆さんの実感としてはどうでしょう?

ご自身の言葉で「看護師とは〇〇する人です」って
答えることができますか?

私が看護師として働いていた時には
ハッキリ言ってよく分かっていませんでした。

いえ、実際に働いているからこそ
分からなくなったのかもしれません。
看護師って何やる人なんだろう? と…

何が言いたいかというと、
看護師の仕事って、二つの役割、二つの指揮命令系統があるんです。
つまり役割が曖昧になりやすいんですね。

女性が外に出て働くことが特別だった時代から
長い年月をかけてようやく
独自のポジションを確立してきたかに見えます。

でも、実際のところはどうなんでしょう?

誤解を恐れずに言わせていただくと・・・
いろいろなことができる便利屋さん
になってはいないでしょうか?

「何をする人か」が明確になっていない
と思うのです。

この状態だとどうなるのか?
いろいろな立場の人たちから、様々な仕事を求められます。

看護師は、その求められた役割を遂行しようとします。

もともと人を助けたいと思う性格ですから
期待に応えようとしてしまうわけです。
そしてどんどん仕事量が増していきます。

どこまでやるかという境界が
ハッキリしていないわけですから

こうなってしまうのも仕方ありません。

さらに、最終的にどこに行きたいのか
も分からない状態です。

着地点が見えないのです。

当然、達成感も満足感も得られません。
結果として、ただただ疲弊していくだけです。

どうですか?
皆さんの現状はこうなってはいませんか?

 

以上、看護師特有のストレスを理解するために

4つの視点から看護師の仕事について見てきました。

さて、この4つに共通するものがあるとしたら
それは何だと思いますか?

これは私の個人的な意見ですが、
「自己有用感がないこと」ではないでしょうか。

そしてこれこそが、
看護師の持つストレスの本質だと思うのです。

これについては長くなりましたので
また別の機会に考察していきたいと思います。 

 

今日のまとめ

看護師特有のストレスを理解するための視点は
1 勤務体制
   緊張感のある長時間勤務の持続

2 仕事の性質(感情労働) 
   感情のシャワーを浴びながら自分の感情は抑圧

3 性格特性
   献身的 完璧主義 内罰的 

4 看護師の役割 仕事の定義
   法律上二つの役割 立ち位置が曖昧

  *4つのポイントに共通するのは「自己有用感」

 

それでは今日も良い一日をお過ごしください。