こんにちは。

「看護師のストレス解消・自分探し研究室」
を運営している元看護師、

ガイアエネルギーワーカー 富永菜桜子 です。

ここの所寒い日が続いてますね~

雪だるま
なん
でも数十年に
一度の寒波なのだとか。
暖冬のはずだったのに、
寒くなるときはめちゃめちゃ寒くなる
これも自然のいたずらなんですかね~(>_<) 

みなさま風邪などひかぬようお気を付け下さいませ

 

さて、前回までのブログでは、
我々がストレスを受けた時に身体はどう対応するのか
そのストレス経路について考察してきました。

おもに脳や身体における原始的な反応について
取り上げてきたわけです。

 

でも、なんか違うなーーーと
思っていた方もいるかもしれませんね。

私たちが普段の会話で使うストレスって、
主に精神的ストレスのことを指していますよね。

そして、現実的な問題として
その精神的ストレス
解消されなくて困っている…
というのが
本当のところだろうと思います。

 

ということで、本日は
この現実的なところに目を向けるべく
精神的ストレスについて
詳しく見ていく事にしましょう。

 

 

◆ストレスの原因

まずはストレスについてのおさらいです。

ストレスとは…

身体の外から加えられた種々の刺激に対して、
身体に生じたひずみと
その結果生じる防衛反応の全体像

でした。

こういったストレスを引き起こす原因
となる
刺激をストレッサーと言い、
生体がその刺激を解決しようとする状態
“ストレス”と言うのでしたね。

そのストレッサーの種類としては、
物理的 化学的 生物学的 精神的
といったものがありましたが、
実際はありとあらゆるものが
ストレッサーとなり得ます。

もう少し分解して、具体的に見てみましょう。 

身体的ストレス(体に負担を与えるもの)
<外的ストレス>
外的ストレスの原因
<内的ストレスの原因>
内的ストレスの原因


精神的ストレス(心に負担を与えるもの)
<社会的ストレスの原因>
社会的ストレスの原因
<心理的ストレスの原因>
心理的ストレスの原因

こうして見てみると、意外とたくさんのことが
ストレスの原因となっていると分かりますね。

次に、精神的ストレスについてさらに見ていきましょう。

 

◆精神的ストレスとは?

精神的ストレスとは、心に負担を与えること

うれしい、楽しい、不愉快だ、悲しい、つらい
といった感情を感じることによって生じます。

動物(特に哺乳類)でも感情を感じる種はあります。 

でも上の表からすると、
精神的ストレスの多くは、
人間的な社会生活
において
もたらされていることが分かります。

しかも、ストレッサーとしてあげられる
出来事や状況は、とてもたくさん存在しています。

何故こんなにもたくさんのことに関して
私たちは敏感に反応するのでしょう?

このことを考える際のポイントは、
何が我々を人間たらしめているのか…
ということです。

何だと思いますか? 

人間にあって、他の動物には無いもの…
それは、高度に発達した理性 です。

感情や衝動を抑制し、
筋道を立てて物事を考え、
そして判断する

これが人間らしさの根幹です。

こういった理性が働く理由は
当然ですが「脳」にありますね。

人間の脳においてもっとも発達した大脳皮質
中でも前頭葉、その前頭前野
これを担う中枢となります。

前頭前野

 

つまり、理性(を担う前頭前野)が
精神的ストレスの要ということになりそうです。

どういうことか、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

なぜ精神的ストレスは存在するのか

前頭前野の働きは…

  • 認知・実行機能
    (ワーキングメモリー 反応抑制 行動の切り替え プランニング 推論 など)
  • 高次な情動・動機付け機能 と それに基づく意思決定のプロセス
  • 社会的行動や葛藤の解決報酬に基づく選択 

うーん ちょっとわかりにくいですかね。

もうすこし優しい言葉を使うと…

  • 言葉を作りだす
  • 意欲」 「アイデア力」
  • 顔の表情や声の様子から、人の気持ちを推測する
  • 「悲しいこと」「悔しいこと」を我慢する気持ちを作りだす
  • 発明する力」「音楽や絵画など芸術作品を作りだす力」
  • 集中力」「2つ3つのことを同時にできる力」

といったことを前頭前野は担当しています。

図にするとこんな感じ

前頭前野の働き 図

 

人間が社会の一員として生きていくために
必要不可欠なものばかりですね。

でも、なぜこのように
 相手の気持ちを推測したり
 自分の気持ちを抑えたり
といったことが必要なのでしょう?

 

それは、人間の進化に原因があります。

人間は進化の過程で
直立二足歩行ができるようになり、
道具などを自由に扱える
両腕を手に入れました。

それに伴って、脳も巨大化していきます。
これによって生存競争に勝ってきたわけです。

しかし、これには弊害もありました。
一人では生きていけなくなったのです。

例えば出産

直立二足歩行をすることによって
人間の骨盤が特殊化して産道が狭くなりました。
そのために、一人では出産できなくなり、
誰かの助けが必要となったわけです。

その他にも、非力な人間が
危険な環境で生きぬくためには
他者と協力し合うということが必要であった…
ということは容易に想像ができます。

つまり、
他者との関係性を良好に保つこと(相互協力)
が必要となった
ということですね。

そのために人間は前頭前野
高度に発達させてきたのです。

ある人はこれを「心」と表現するかもしれません。

要するに、
私たちは“生き残り”のために協力を必要とし、
そのために脳の発達させました。
そして、「心」が生まれました。
つまり、気持ちに敏感になったというわけです。

これが精神的ストレスの根源です。

 

精神的ストレスは理性を鈍らせる?

理性が働いている間は、
相手を思いやり
自分の気持ちは抑えて
相互協力できます。

でも、敏感になったがゆえに
些細なことに気づき、気を揉む…
といったことが出てきます。

すると、人によっては
自らの感情が抑えられなくなり、
社会生活に支障をきたすことにもなってきます。
場合によっては病気を発症するかもしれません。

これが、精神的ストレスが問題とされる理由ですね。

 

でも、なぜストレスがかかると
理性が働かなくなるのでしょう?

前頭前野の高度な機能は、
脳にある神経細胞同士の
大規模な
ネットワークを介して働きます。

ですが、このネットワークの回路は、
ストレスに対し非常に脆弱であることが
生物学的にも分かってきたそうです。

詳細はこちらから
 東邦大学理学部生物学科 生物学の新知識 参照
 脳科学辞典 前頭前野とドーパミン の項目参照

で、これはどういう事かというと…

不安や心配などのストレスを感知すると、
副腎や交感神経を活性化させる反応が起こります。
これは今までのブログでも見てきましたね。
詳しくはこちらから
 ストレスによる交感神経の興奮が病気のはじまり
 ストレス反応 私たちの身体はストレスにどう反応するのか?

実は、この反応だけでなく同時に
脳内にも独自の反応が起こります。

精神的ストレスの感知によって、
脳全体に張り巡らされた神経細胞末端から
ドーパミンノルアドレナリン
といった神経伝達物質が脳内に放出されます。

この濃度が前頭前野で高まると、
(神経細胞の樹状突起が萎縮するため)
ネットワーク間の活動が弱まり、
やがて止まってしまうということなのです。

すると行動(感情や衝動)を抑制していた
脳の機能も低下することになり
理性のバランスが崩れてしまいます。

これにより、

  • うつ状態 
  • キレる 
  • 思考が停止する
  • パニックになる 
  • 緊張する 

などが表出されるわけです。

 

うーん・・・・

ちょっとしたストレスで容易に
理性のバランスが崩れてしまうのだとすると…

人間である以上「精神的ストレス」からは
逃げられないということになりますね~。

 

ある意味それは事実です。

ストレス社会の現代において、
精神的ストレスが無くなることはまずありません。

でも安心してください。
ストレスは無くなりませんが、
人間はこの発達させた「脳」の特性を活かした
「癒し」の方法もちゃんと手に入れているのです。

その決め手となるのが前頭前野
「仕事」「学習」「共感」という3つの働きです。

それについては…

今日は長くなってしまったので
次回以降見ていきたいと思います。

 

本日のまとめ

  1. 精神的ストレスとは、心に負担となる感情を感じるもの。
    人間的な社会生活におけるあらゆる状況や出来事からもたらされる。
  2. 前頭葉の前頭前野は、意欲集中力、学習、情動のコントロール
    などを担っている脳で、これが「人間らしさ」を司っている
  3. 前頭前野の発達は、人間の生き残りに必要な
    相互協力を得るために必要な進化であった。
  4. しかし、この発達により些細なことにも気づくようになり、
    結果ストレスを感じやすくなった。
  5. 実際、ストレスがかかると
    前頭前野の活動が弱まることが分かってきている。
  6. 発達した脳は、その特性を活かした「癒し方」も手に入れていた。
    これに関しては次回に。

以上です。

 

 

今日も良い一日をお過ごしください。

いつもありがとうございます。